国連ユネスコ世界遺産総会では、6月22日に中国とカザフスタン、キルギスが推薦した「シルクロード(西安から天山南路ルート)」を世界文化遺産に登録することを決めました。今回の世界遺産認定により、文化遺産、自然遺産、複合遺産を含め、中国の世界遺産総数は47件となりました。
今回、登録されるのは、漢や唐の時代に都だった長安(現在の西安)や洛陽から天山回廊と呼ばれるルートを経て、中央アジアに至る計5千キロの遺跡群。仏教の石窟寺院や要塞など計33の遺跡が含まれております。
皆様方のよく知られる西安の大雁塔、小雁塔、興教寺、唐長安宮大明宮遺跡、漢長安城未央宮遺跡、彬県大仏寺石窟、漢中张骞墓、天水の麦積窟石窟、蘭州炳霊寺石窟、敦煌玉門関遺跡、トルファンの交河古城、高昌古城、龟兹克孜尔石窟など各帝国の都城や宮殿、石窟寺院など22点が中国に存在しています。
中国とキルギス、カザフスタンが共同で申請していました、シルクロードは中国特産の絹を西側へ運んだ交易路で、紀元前2世紀ごろから形成されたとされます。ユネスコは「シルクロードは様々な文明をつなぎ、交易のほか宗教や文化、芸術などの交流を促した」と評価されました。