西安餃子/西安餃子料理/西安餃子宴/西安餃子全席/西安名物料理 徳発長餃子
西安の名物料理といえば真っ先に「餃子」があげられます。
餃子といっても日本で見かけるような半月型に具を包み込んで焼き上げるのとはちょっと違います。
まずは調理法ですが、基本的には蒸籠(せいろ)で蒸し上げたもの(蒸し餃子)です。
一つひとつの餃子が、包み込まれている具材に似せた形になっているのです。
餃子料理コースでは14種類の餃子が出てきます。豚肉、鶏肉、貝、白菜、青菜などなど・・・それぞれに細かな細工が施された形に包み上げられていました
一つひとつの餃子の形を見ながら、中身が何かを当てるだけでも楽しいです。
特別注文すれば、蛙や蝉などの珍味もあります。
そして最も特徴的なメニューが「真珠餃子」と言われるものです。
「真珠餃子」とは、鳥の手羽先を包んだ餃子を、ぐつぐつに沸騰したスープで煮込んで茶碗に取り分けて食べるものです。
この餃子は一つの大きさが指先ほどしかなく、これが「真珠」餃子と呼ばれるゆえんです。
写真の真ん中で真っ赤な焔を上げながら煮えたぎっているのがスープの鍋で、手前の白い器が取り込んだ茶碗の様子です。
「真珠餃子」はコースの最後に出されるので、「餃子宴」の後半になると店内あちこちのテーブルで焔が燃えさかります。
このときの光景は一種壮観な眺めでもあります。
この「真珠餃子」という調理法は、義和団事件によって清朝の西太后が西安に逃げ込んだとき、「何か趣向を凝らした食べ物を・・・」とわがままな要求をしたため、調理人が苦心の末考え出したものだといわれています。
ところでそれぞれの茶碗に取り分けるときには、小さな餃子がみんなに行き渡るよう配分するのではなく、逆に均等割りを気にせず大胆に盛りつけるのが正式な分け方だそうです。
なぜか・・・??
その訳は、いざ食べるときにそれぞれの茶碗にいくつ餃子入っているかを数えて、最もたくさん入っていた人は運勢がいい・・・という運試し(占い)の意味があるのだそうです。
そして、真珠餃子の一つ食べたら、順風満帆で、上手く行けること、二つならお正月とお盆一緒に来ること、いいことばかり、三つなら3、6、9の一番ラッキーなこと、四つなら一年四季お金儲かること、五つなら五穀豊穣など言われています。
餃子館の老舗は「徳発長」という西安では一番有名な店で、場所は鐘楼が建つ西安中心の交差点の北西側です。建物の頭には派手なネオンサインが輝いていますからすぐに見つかると思います。
料金は一人前100元(約1300円)くらいからです。
ビールは大瓶で10元(約130円)。(これも嬉しいお値段ですよね。)
ちなみにガイドブックなどでは、餃子宴はどちらかといえば高級料理で、あまり地元の人は食べたことがない・・・などとありましたが、店内は決してそんなこともなく、たくさんの家族連れで賑わっていました。
それと地元中国人の国内ツアー旅行客でも混み合っていて、何かあるたびに全員が杯を持って立ち上がり大声で「乾杯」ってやっていますから賑わしいこと賑わしいこと!!
一昔前の日本の社員宴会旅行を彷彿とさせるような一幕で、懐かしいなあと思われるのでしょう。
西安旅行・シルクロード旅行・中国旅行のことなら
是非『多彩西安&感動シルクロード』をご用命ください。
http://www.tasaixa.com E-MAIL:tasaixa888@yahoo.co.jp