＜中国の大学入試（高考）＞

• 日本を上回る激しい競争率

• 大学所在地住民に多くの定員が割り当てられるため、地方住民にとって北京上海等
  の大学はかなり難関。

• 大都市の大学を卒業し、大都市で就職することが、都市戸籍を手に入れる絶好の
  チャンスになっている。（戸籍の移動は容易ではない）

＜大学生の就職難＞

• 1999年に高等教育機関の募集枠を拡大。これに伴い、募集定員・受験者数ともに
  毎年30～40％ずつ増え続け、その結果、2004年末の大学生総数は2000万人を超
  えた。→高等教育の大衆化

• 労働市場に送られる大学卒業生の数も増加。
  しかし、就職が厳しい。

＜原因は？＞

　　　 近年の経済成長、市場経済の進展に伴い、中国の産業構造にも変化が生じており、
　　　 従来の労働者に期待される技能、知識、考え方等も変わっている。かつては、一定の
　　　 学歴があれば比較的就職も容易だったが、最近の市場競争の激化とともに、技能や
　　　 関連する職務経験を重要視する企業も増えきている。大学教育が時代のニーズに
　　　 対応できていない。

　　　老族（すねかじり族）・・・中国版ニート

　　　 いわゆる「一人っ子政策」の実施直後に生まれ、幼いころから親に甘やかされ、
　　　 大事に育てられてきた世代で、主に20～30代に集中。親の教育熱も高くエリートとして
　　　 育て上げられた。その結果、理想やプライドが高い、社会への適応能力に劣り社会の
　　　 複雑な人間関係になじめない、また多少の困難にすぐ挫折してしまうなどの特性が指
　　　 摘される。