陝西省（せんせいしょう、山西省と区別するため英語などでShaanxi Provinceと表記）は、中華人民共和国の行政区画の一つ。省都は西安。陝西省の陝から、略称は陝。古代中国の長安一帯の地域。省内には黄河が流れ、中国のほぼ中央に位置している。北部は内蒙古自治区と接し、東部は、山西省・河南省、西部は寧夏回族自治区・甘粛省、南部は四川省・重慶市、西南部は湖北省と接している。
   本省には10の地級市（地区クラスの市）が設置されており、下級行政単位として市区が24区、県級市が3市、県が80県所属する。省都は西安。咸陽、宝鶏、延安、漢中、銅川、商洛などのは主要な都市である。陝西は中国西北部の戸口で、中国の東、中部地区と西北、南西の交通をつながるので、西安一包头、西安一安康、西安一南京の鉄道幹線の次々との建設に従って、いっそう陝西の中国各地の経済や交通などを連接する中心地位を強化する。
   当省の北部は黄土高原に位置して、南部は秦巴山地であって、中心部は“八百里の秦川”の渭河沖積平原である。全体の成り行きは南北が高くて、中間は低い。主要な山脈は秦嶺、大巴山、華山などがある。秦嶺を界にして、河川は分けて黄河、長江の両の大きい水系に属する。黄河は東部省の境を流れて、渭河は黄河の最大の支流である、そして無定河、涇河、嘉陵江、漢水などの河川もある。
   陝西省の気候は秦嶺を界にして、南北の相違は著しい：南部は亜熱帯に位置して季節風の気候区に湿り気(涙)があって、北部は主に温帯の乾燥している季節風の気候区に属する。鉱物の資源はわりに豊富で、主に石炭、鉄、マンガン、バナジウム、金、アンチモン、燐、重晶石、石油などがある。その中、陝北の神府炭田は埋蔵量が巨大で、石炭の質も優良で有名である。
   陝西は我が国西部の工業の比較的発達している省区で、機械、電子、紡織、石炭、化学工業、食品などの部門は皆一定の規模がある。関中は我が国の重要な紡織の基地の1つでもある。当省の農業は糧食生産を主として、主には水稲、小麦、サツマイモ、トウモロコシを産する。経済作物は綿、アブラナ科の野菜、かんきつ類などがある。山岳地帯はクルミ、クリ、桐油、茶などの経済の林産物を生産する。牧畜業は羊を主として、そして牛、ロバをも飼う； 秦川牛、関中ロバは優良な種である。
   全省の交通は鉄道を主とする。隴海線は東西を横断して、当省交通の大動脈である。西康、宝成、襄渝、西延などの線は南北を繋がる。道路は西安を中心にして、高速道路と地方道路は全省を放射して、 各県郷に達する。西安は我が国西部の民用航空の中枢の1つで、内陸と西北の各重要な都市につながる数本(項)の航路がある。
   陝西の歴史は悠久で、文化財の名所、古跡も多い。秦の始皇帝陵兵馬俑は気迫に満ちていて、発見された時世界中も驚かせて、“世界第八の奇跡”と誉められ、すでに《世界文化遺産の名簿》に載せられた。臨潼驪山は歴代の帝王行幸する場所で、華清池は感動な伝説もあって、名残惜しがらせられる。華山は五大名山の中一つで、綺麗さと危なさで有名で、“古来より華山は一本の道”の言うこともある。陝西は秦の都・咸陽、前漢・唐の都長安が有った地である。北部の延安は中国革命の聖地として名高い。呉旗は、長征の終了宣言が出された街である。